事業管理者あいさつ
令和7年4月から市立芦屋病院の事業管理者を拝命しております南 正人と申します。
市立芦屋病院は地域医療を支える唯一の公的医療機関です。令和2年初頭から始まった新型コロナウイルス感染症の拡大に際しても、当院では早々に帰国者・接触者外来を開設し、罹患患者の入院受け入れを行うなど、地域の医療機関からも頼っていただける体制を確立しました。私が病院長として赴任した令和4年4月は、新型コロナウイルスのオミクロン株がその高い感染性で猛威を振るい始めた時期でした。以来3年間、「ここがあってよかったと思っていただけるような病院」を掲げ、各診療科の医師、全部門の職員と協力し、市民、地域の方々の健康と生命を守る病院として医療の充実に努めてまいりました。
芦屋市は人口が僅かな減少傾向にある一方で、高齢の方は着実に増加しています。地域のクリニックの先生方との連携により、高齢の患者さんの肺炎などによる救急入院の治療をしっかりと担うことは当院にとって今後より重要になる役割です。2年に1回、病院の診療報酬が改定されますが、令和6年の改定は、当院のような中小病院にとって厳しい改定内容でした。さらに人件費や物価の高騰もあって、日本全国の多くの公立病院と同様に大変厳しい経営を強いられています。
しかし、今後の新興感染症のパンデミックや、今後30年以内に高い確率で起こるとされる南海トラフ地震などの非常時はもちろん、平時においても高齢の方の急性内科・外科疾患への救急対応の増加や、市内で唯一の小児科入院対応などを想定すると、「芦屋市に“なくてはならない”病院」として、なんとしてもこの難しい局面を乗り越えてゆかねばなりません。そのための経営改善を企画し、進める旗振りが、私の事業管理者としての最初の1年の仕事でした。
まだまだ道半ばです。手前味噌ながら、幸いにも当院には、中規模の市民病院としては高い専門性のある医師や看護師、各部門のスタッフが揃っています。経営改善も、その基礎となる良質な医療がなければうまくいきません。市民、地域の方々、クリニックの先生方から「選んでいただける芦屋病院」を掲げて、職員一同でさらに尽力してまいりたいと思います。私自身も芦屋市で生まれ育ち、今も親が在住しています。芦屋への、あいちゃく、したしみ、やるき、では誰にも負けないと自負しています。
市民、地域の皆様のご理解とご支援を賜りますよう、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
2026年4月